副収入が20万円までなら確定申告はいらない?

こんにちは!

子育てママと働く女性のお金の専門家 岡ゆみです。

今日は副業をしている女性からよくいただくご質問
「確定申告したくないのですが、20万円までなら大丈夫なんでしょうか?」
ということについて解説したいと思います

「20万円までなら確定申告いらない」これを聞いたことがある方は
最近増えてきたように感じます。
実は間違ってはいませんが、もう少し知っておいた方がよいこともあります。
その意味はこの記事を読んでいただいたら解決しますので
ぜひ最後までお読みください^^

≪目次≫

・雑所得が年間20万円までなら確定申告はいらない?
・メルカリやヤフオクの生活不用品の利益は非課税
・還付の申告だけして、所得は申告しないはNG
・住民税に要注意
・住民税だけの申告はどこでするの?
・わたしが工夫していたこと

雑所得20万円までなら確定申告はいらない?

そもそも雑所得ってなに?という方も多いですよね。
給与は給与所得。事業をされている方は事業所得。不動産で収入がある方は不動産所得。
というように所得には10種類あります。上にあげた以外に利子所得、配当所得、退職所得、山林所得、譲渡所得、一時所得、雑所得の7つです。(この種類は覚えなくて大丈夫です)
副業の場合は、開業届をだしていれば事業所得として申告ができますが、出していない場合はだいたいは雑所得になります。

そして、こちらの国税庁のホームページに書かれてあるのがこちらです
国税庁>給与所得者で確定申告が必要な人

  1. 1か所から給与の支払を受けている人で、給与所得及び退職所得以外の所得の金額の合計額が20万円を超える人
  2. 2か所以上から給与の支払を受けている人のうち、給与の全部が源泉徴収の対象となる場合において、年末調整されなかった給与の収入金額と給与所得及び退職所得以外の所得金額との合計額が20万円を超える人

給与や退職金以外に20万円を超える人が確定申告が必要
→20万円までなら確定申告はいらないという解釈になります

ただ気をつけるべきは住民税です!

メルカリやヤフオクで生活用品を売った場合は非課税

メルカリやヤフオクの場合で生活用品を売った場合の利益は非課税なのでそもそも確定申告は必要ありません。
※貴金属や宝石、書画、骨とうなどで、1個又は1組の価額が30万円を超えるものは譲渡所得として申告が必要です
ただし、そういったサイトを使用して転売したりハンドメイドなどの作品を販売した場合は課税されますので、確定申告が必要になります
国税庁>譲渡所得の対象となる資産と課税方法

還付申告だけして、所得は申告しないのはNG

還付申告というのは、例えば住宅ローン控除や医療費が年間10万円を超えた方や
ふるさと納税やiDeCoをして確定申告をして税金の払い戻しを受けることです。

つまり、税金返してもらう手続きとして確定申告をするのに、そのときに副収入が20万円いってなかった場合は還付申告だけするのはNGです。

詳しくは国税庁のHPにも書かれてあります
国税庁>確定申告を要しない場合の意義

住民税に要注意

ここまで国税庁のHPなどに書かれてあることを解説してきましたが実は気を付けないといけないのが、住民税。
サラリーマンの方は給与明細を見ていただくと、所得税と住民税が引かれているかと思いますが国税庁のHPに書かれてあることは実は所得税のお話なんです。つまり、住民税のお話ではありません。住民税はどうなの?お住いの都道府県のサイトでよかったら確認をしてみてください。実は20万円などという記載はなくて、年末調整されている給与以外で収入があると申告が必要になります。申告の方法につきましては、お住いの地域の市区町村役場へご確認ください。
確定申告をされている方は、自動的に住民税の方にも反映されるようになっていますのでご安心ください。

つまり、副業の収入を20万円以内に抑えていても住民税の申告は必要ということです。

まとめ

最後にまとめると
・副収入20万円以内だと確定申告が不要というのは所得税の話で、住民税の申告は必要
・メルカリやヤフオクなどで生活用品を売った場合は非課税、転売目的やハンドメイド作品は課税対象
・還付申告をするなら、金額にかかわらず確定申告が必要
ということです。
住民税の申告だけが面倒という方は1円でも利益がでているなら確定申告をされていた方が無難かと思います。今回は副業としての収入がある方向けの内容で書かせていただきました。これを本業とされる方は、この通りではありません。

副業で確定申告をされる方はこちらも参考になさってくださいね
国税庁>スマホで確定申告のやり方
副収入がある方の確定申告
↑こちらには経費などの計算表のファイルの添付もありました

私が気を付けていたこと

わたしは最初は開業届を出さずにスタートしました。
そのときの売上は確定申告するなら雑所得。副業禁止の会社に勤めているため
確定申告をしたり、とにかくバレたくないというのが強かったのです。
そのときは、あえて利益を出さないようにしていました。収入があれば、また学びに投資し、自分のスキルアップの期間だと割り切っていました。そうすることで、利益を抑えるために募集メニューを減らしたりセーブする必要がなく、スキルアップが家計のお金じゃないからこそ、わざわざ家族の同意を得る必要がなかったり、後ろめたさもなかったのでとても気が楽でした。(家計のお金でママがスキルアップはしても良いと思っていますが、自分の気持ち的にその方が楽だったので)そこで経験を積んで、自己投資でビジネスの知識をつけていって稼ぐ力をつけてから正社員を手放す計画をしていました。ビジネスを始めると、いろんな会社員とは違ったスキルが必要になってくるので本当に良かったと思っています。
もちろん、この記事を読んでいる方の中には副業として収入UPのためにされてらっしゃる方もいるかと思います。その方は、しっかりと利益を出して確定申告や、自治体へ申告されることをオススメします。

この記事が少しでもお役に立てましたら幸いです。

岡ゆみの自己紹介

3歳、1歳の男の子の母。
子育てママと働く女性のお金の専門家。

金融機関で10年で約2,000名の相談実績。

出産後、FPとして保険や投資の知識はあったものの
家計の不安が拭えず、収入を増やすために
育休から早期の復帰をしようかと悩む。

自分の軸がわからず、働き方に悩んでいたところに
「可愛いままで年収1000万円」という一冊の本に出逢う。
それをきっかけに、仕事も子どもとの時間もお金も
諦めたくないと思い活動をスタート。
当初は開業届を出さずに活動。2019年8月に開業届を提出。
自身の経験をしかして、起業女性にお金のサポートを行っている。
女性起業家のためのオンラインサロン「女性起業家アカデミー」
マネー講座「起業と女性~開業届・扶養・補助金」累計150名へ講座や個別相談を実施。

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